でも飯も風呂も入れてくれるし、よかったんだ。

保育園でもモテ始めたが、美月だけは違った。

『しゅうくん、むりしてわらうことないよ』

『しゅうくん、あそぼ』

『しゅうくん、なにしてあそぶ』

「美月はいつも、俺の目を見て声をかけてくれてた」

でも、その日は違ったんだ。

『みつきちゃんが、いつもしゅうくん、どくせんして、ずるい』と女の子から言われ、押されて、バランスを崩した美月は落ちた。