「待たせてごめんな」

「いえ、大丈夫です。終わったんですか?」

「あぁ、それで母親が合わせろって五月蠅いから帰りに俺の家に来てくれるか?」

「はい。もちろんです」

お母さんに会うのはドキドキするけど、先輩の家に行ける嬉しさで思わず返事しちゃった。

「じゃあ、帰るか」

「柊先輩」

お互いにカバンを持つと部屋を出た。