ゆっくりと夕食が終わると

「遅くまで、お邪魔してすみませんでした」

「いや、こっちも引き止めて悪かったね」

「また、いらっしゃいね」

「はい」

先輩は『朝、迎えに来る』と告げると帰って行った。

「しかし、よく、見抜いたな」

「そうね、彼の眼は少し、曇ってるものね」

「たぶん、お姉ちゃんの死だけじゃないよ。

先輩、ご両親ともあるみたいだから・・・」

「そうか、美月のように、葉月が支えてあげなさい・・・彼を」

「うん、お風呂入って来るね」

・・・お風呂に入り、ベットに横になるとチカチカ光るスマホ。

「あっ、翠ちゃん」

電話するって言うのを忘れてた。