それにと言って、お姉ちゃんの写るアルバムを持ってきた。

「これは、保育園でいただいたんだけど、いつも一緒にいるこの子?」

ママが問うと頷いた。

「そう、葉月とめぐりあえてくれてありがとう」

ママは柊先輩をギュっと抱きしめた。

「ずっと責任を感じてたのでしょう。

でもね、あなたの責任じゃないわ。

あの子が、あなたを守ったから今、君は生きてるの。

そして、葉月のおかげで、君を美月に会いに連れて来てくれたの」

ママの言葉に先輩が泣いていた。