「えぇ、どうぞ」

ママと家の中にある和室に案内した。

ママは『どういうこと?』って尋ねるから後で・・・話すことにした。

先輩はお仏壇の写真をジッと見つめている。

お線香をあげ、手を合わせている。

ママはジュースを用意し、やって来て座った。

「どうして、美月のことを?」

「はい。美月ちゃんと同じ保育園で・・・俺の事で亡くなって、すみませんでした」

先輩はママに頭を下げた。

「じゃあ、美月が言ってた〝しゅうくん”はあなたの事なの?」

「はい」

「いつも保育園にお迎えに行くと、『しゅうくんとね』と、いろんな話をしてくれてたのよ。

だからどの子がしゅうくんなのか気になっていたわ」