顔が火照るのが自分でもわかってしまうくらい、恥ずかしかった。
「え、図星だった?」
カマをかけられたことに気づいて頭に血が上った。
この場から、千紘の前から早く立ち去りたくて、両手でテーブルを思い切り叩き、足早に店を出た。
既に靴擦れを起こしている足が頼りなかったが、おそらく駅方向であろう道のりを大股で歩いた。
仕事中、真田支配人としてではなく、千紘として見ることがあったのは全くその通りだった。
それを意識していると言われれば、その通りだ。
千紘の意味深な言葉にいちいち反応してしまうのも、意識している証拠なんだろう。
それをちょっとした千紘の挑発でさらけ出すなんて、今すぐ消えて無くなりたい。
頼りなかった足が、遂に力尽きたように足首から崩れ落ちようとすると、誰かの腕が伸びて来て、私の体を受け止めた。
何の疑いもなく千紘だと思ってしまった自分に嫌気がさした。
「足、痛い?」
「痛くない。歩ける」
千紘が登場したことによって、注目を集めているだろう視線を振り払うように再び歩き出す。

