『あぁ、つまらない...』

とその者は呟く

その場を過ぎ去ろうとすると

苦しみの声で小さな声で

「ま、待て...まだ...終わってねぇ...ハァハァ」

さっきまで倒れていた男が手で脚を支えながら

無理やり立ち上がろうとする

その者は歩くのをやめ

後ろを振り返る

『まだ?何をどう見てそう言っている?』

その者は冷たい声で突き放す

「まだ、俺は...倒れてねぇ!!」

立ち上がった男はふらつきながらも立ち上がる

「俺達は負ける訳には行かねぇんだ!!ハァハァ」

冷たい目線が男に向けられた

「ウォォー」と声を出し走り出した男

だが、一瞬にして鳩尾を殴られた

「ウッ」と苦しみ倒れてしまった