月がみていて

それから、アタシ・・・気が遠くなるわ、

お父ちゃんは泣き叫んでるわ、

パトカーと救急車のサイレンが

近づいてくるわ・・・。

アタシはようやく開放されたって言うか、

・・・嬉しいやら、痛いやら・・・。»

望はその時、口角を上げた。

微笑みきれない(望)の、

その(ゆがんだ表情)が

私を悲しくさせた。