月がみていて

カーテンを開けると、そこには《満月》。

画面が映し出す“犯行現場”。

それは、あくまでも家の外観。


僕は見た瞬間、ゾッとした。

その家の中から、

見上げた月を思い出し、

ゆっくりと蘇る記憶に寒気を感じた。


僕の幼い声は確かにこう言った。

「オネエチャン、ボク、コワイヨ。」と・・・。