「白井さん…」
ちょっと言いたくないけど、苗字で呼ぼう…

「なぁに!?」
ほら言った。

「そんな顔するな、腹が立つ…」

「どうしたの?」

「なんかクッションとかない?落ち着かない…」
硬いコンクリートなんかに座ってられるか。

「ここら辺にはないと思うよ…でも、どうしてもなら…」
嫌な予感しかしない。

「あるのか?」

「私…とか?」
ほら言った。

「お前何言ってんだ、それくらいだったら、使わん。」

「ははは…そうだよね…」

「…」