ド田舎で夢を追っかけた

「初めまして。東京から来た大宮千鶴です。祖父母の家で暮らしています。よろしくお願いいたします。」
一クラス十五人。また、一学年十五人でもあるこの学校。東京とか偉い違いだ。
「じゃあ、千鶴さんはライトの後ろな。」
名前呼びと、「ライト」さんのお名前に驚きつつ、ライトさんを探す。
「ライトはうちー!ここだべや。」
ショートカットのイケメン女子が手をあげる。
「あ、ありがと。」
おずおずと席につく。
「せんせ!質問大会してもいい?」
隣の男子が言った。やめてくれよ…。
目立つの苦手なんだよ…。
「しっかたねぇなぁ。」
男性教師にしてもなかなかの言葉遣いで先生が言う。
千鶴、早々に終わりのフラグ建てたわ。
さようなら。私の目立たない人生。