私にとっては青春だった

先輩が停学処分の期間を終え、部活に戻ってきた時に謝罪の言葉はなかった
その日からどんどん険悪なムードになっていった

秋頃になると先生は新入生の勧誘で中学校に出向いていたため、練習にあまり顔を出さなかった
そんな日に限って、先輩は遊ぶようになった

「今日、先生いないって」
「そうなんだ、ラッキーじゃん」

そんな姿を見て私達は呆れていた
練習も適当にやり過ごし、ただ目標だけは高かった

案の定、選手権大会では夏よりも悪い結果で、その年に全国大会へ行くことは無かった