――― 柊人、昨日の返事だけどさ。
いいよ、付き合おう。―――

中学3年の秋、こうして私に彼氏が出来た。
それから毎日柊人の家で放課後の時間を過ごした。
柊人が弾くギターを聴いて、好きなアーティストの曲を聴いて、ゲーセンに行ってプリを撮って。
柊人が友達と居る時に、私も混ざって遊んだりもした。
付き合ってからすぐ席替えがあって
偶然隣になって、手を繋いで授業を受けた。
クリスマスには一緒にイタリアンを食べに行った。
2人でライブも見に行った。
冬休み中に侑磨に彼女が出来た。
でも今の私はなんとも思わない。
それくらい充実していた。
彼氏に1番に愛されて、幸せだった。
だから私も柊人を1番に愛していた。
はずだった。