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あれからまた数日経って。
「今日は帰れそう」
しばらく一緒に帰ってくれなかった大好きなその人の珍しい返事をもらった。
「え?ほんと?」
「何言ってんの。毎回、実伶奈が声をかけるんじゃないか」
そうなんだけど、ね。
あまり期待してなかったから。
「よかった!準備できたら言って」
うん、と頷いた細野の支度を待つ間。
パラリと、単語帳をめくった。
私だって、受験生だからね。
暇があったら、単語を出来るだけ覚えて、完璧になるようにしてる。
「お、やってるな」
支度が終わったのか、私の単語帳をのぞいた細野がすぐ近くにいた。



