クリスマスケーキ ロマンティック



「でも、俺は…実礼奈が離れていきそうで怖い」


「離れるわけない!私は一番細野を応援して…」






「でも沢村と会ってたでしょ!2人きりで」






「…琢磨くん?」


何で彼が出てきたの?


「あんな…不良に……なんで」


「不良って酷いよ!琢磨くんはそんなに怖い人じゃなかったよ」


「なんで…沢村の肩もつの…。なんで…沢村は名前で呼んでもらえるの……」



その時初めて気づいた。



「…細野」


「…ごめん。ごめん、実礼奈」


ただただ苦しそうに下を向く細野は全然余裕がなさそうで。


私、すっごく細野を追い詰めてたんだ。


今更知って、すごく遅くて。


ゆらゆらと揺れながら、不安定な足取りで歩く細野に、なにも声をかけられなかった。