「田辺田辺!教えてぇ~!」

「私が教えるわ!」
気合いよく腰に手を当ててる。

「あ、小西、わりぃ、田辺に教えてもらう。」
え?

「…うん」

「田辺!教えて!」

「あ…うん、どこがわかんない?」
いつもの朝の時間に勉強を教える。
修也君は熱心に頷きながら聞く。

私は熱心な修也君が好きだった。
恋愛的な感じじゃないけど、憧れかな。
教えたかいがあるような感じ、すごく好き。

「あ、わかった!おっしゃ!一人でここからできるぜ!ありがとな!」

「うん!わからなくなったら、言ってね!」
今日の一日はここから始まる。これが日課。

この日課、なぜか好き。すごく好き。
修也君に勉強を教えたい、熱心に頷いて聞く、
修也君が好き、またその姿を見せてほしい。