貴方に内緒の恋してます。






「失礼しまーす。」


私は準備室の中に入る。
まだ伊藤先生は来ていないのか誰も居ない。


「なんでこんなことに…それに、あの伊藤先生って短気すぎる。他の先生でもあんなに怒らないよ。」

「それは悪かったな。」


私がブツブツ独り言を言っていたのを聞かれていたらしい。
顔が青ざめていくのがわかった。


「せ、先生…居たんですね…はは。」

「奥で整理してたんだが、音が聞こえなかったかな?」


厳しい顔に似合わず落ち着いている声のトーンに更に怖さが増している。
やばいやばいやばい。


「すいません!すいません!ごめんなさい!許してください!なんでもしますから!!」

「ほーお。なんでも?」

「は、はい!」

「それじゃ、これをまとめておけ。クラスごとにも分けておけ。紙に書いてある人数分にな。」


そう言って机の上にドンっと置かれたプリントの山は、すごい量で口が開きっぱなしになるほどだった。


これを一人で?


「一人でだよ。それじゃ、職員会議があるからまたあとでな。」


そう言って先生は私とプリントの山を残して出ていったのだった。