「お待たせしてすいません…!!」
「おい、なんなんだよ…ってかな!?何してんだよ!!」
慌ててしゃがんで妹のかなちゃんの泣いている顔を首に巻いていたタオルで拭いてあげる三井。
ちゃんと、お兄ちゃんなんだな…
関心していると、迷子を連れてきた男子に声をかけられる。
「ありがとう。助かったよ。それで…ついでなんだけど、僕の探し人も連れてこれないかな?」
「誰ですか?知ってる人ならいいですよ。」
「那須鷹翔っていうんだけど…」
「あ、先輩のことですか!それなら、今は駄目ですね…実行委員長は仕事の指示してるので…」
私がそう言うと、残念そうに肩を落とした男子。
そして、三井はかなちゃんを抱っこし立ち上がる。
「あの、俺の妹がお世話になりました!!」
「まちたっ!!」
語尾を繰り返すかなちゃんがとても可愛らしくて私もその男子もニッコリと笑って答える。
「よかったな。」
「うん。ほんと、よかったね。でも、今からは気をつけるんだよ!」
「ん!!」
全力で首を縦に振るかなちゃん。
三井くんは、頭を下げるとかなちゃんを連れて戻っていった。

