貴方に内緒の恋してます。






「また君か…」

「伊藤先生、この生徒のことご存知だったんですね。」

「ああ。それで、菅野さんもう一人にはちゃんと話し合いのこと伝えたのか?」


私に話を振ってくることはわかっていたが、なんて答えればいいのかな?


「えっと…伝えました。」

「それじゃあ、なんでもう一人は来なかったんだ?」

「それは…」

「それに、一緒に連れて来ておけばこんなことにはならなかったんじゃないかな?」


私に答える隙を与えないようにどんどん話をされる。
私は黙って聞くしかできない。


「もう、君は帰っていいよ。テニス部の部長が不在じゃ話にならないからな。僕が菅野さんと待ってるよ。」

「ありがとうございます!失礼します!」


そう言って先輩は慌てて教室を出ていった。
私と先生の間に冷たい空気が広がっていく。


「菅野さん、これは連帯責任だからね。わかってるよね?」

「ちゃんと、言いました。それなのに、来なかったのは三井くんです!!」


泣きそうになるのを堪えながら反論した。
いつもは怒られてもなんとも思わないのに、今日はなんだかイライラしていたのもあって感情が高ぶっているみたいだ。