「男子は、僕と三井だね。女子は…」
その時に嫌な予感がした。
その紙に書かれているのは体力測定のときのタイムなのだ。
しまった…徒競走に挙げておけばそんなプレッシャーのかかる競技に出なくてすんだのに!!
私は私と同じく足の速い菜結の方を見た。
菜結も忘れていたらしく私と同じ表情になっている。
あー、これ、まさかね?
他にも速い子いたよね、きっと…
そう願いつつも、いつも私の願いは叶うことなどなくて…
「女子は、菅野さんと佐伯さんですね。」
委員長…あっさりしてるにも程があるよ!!
心の中でツッコミを入れるけれど、なにも考えずに幼なじみの美香とタイム競ったのが間違いだったのだ。
ため息をこぼしつつも菜結と私は受け入れることにした。
休み時間になり三井くんの周りには女子が群がりだす。
私はそれを横目に菜結に話しかけた。
「やっちゃった…」
「私も…体力測定本気で走っちゃった。」
「私なんて一年生の美香と勝負してたからね…」
「どっちが速かったの?」
「そりゃもちろん、私に決まってる!」
その時は嬉しかったけど、今となっては疲れるししかもプレッシャーが大きすぎる大役に困ってしまっていた。

