5月になり、中間テストの時期と体育祭が近付いている。
そのせいか周りのみんなも落ち着きがなくなっていた。


「えーと、競技を決める前に体育祭の準備係を決めたいと思います。誰かやりたい人いますか?」


学級委員長が呼びかけているが、みんなは興味がないから誰も手をあげようとしない。


私もその中の一人だった。
だって、つまらないし、大変でしょ?


「それじゃあ、誰もいないわけだから…くじでもいいよね。」


くじ!?
私も周りのみんなもビクッとする。


それもそのはず、くじだよ?運がなければ嫌な仕事押し付けられるんだよ?


だけど、永遠に決まらないよりは良いから誰も反対する者は居なかった。


「それじゃあ、出席番号順に男子はこの箱、女子はこの箱の中にある紙を引いてください。ちなみに、僕と副委員長は引きません。」

「なんでだよー!」

「そうよ!ずるい!!」


なぜか怒りだすけれど、私は納得できる。
だって、去年副委員長してたから。


この学校では、委員長や副委員長としてクラス代表になるとほかの行事での仕事を引き受けなくてもよいことになっている。


でも、そうは言っても結局手伝いに駆り出されるわけだから一緒なんだけどね。