あの日から宇佐美くんは私のことをよく遊びに連れ出してくれるようになった。

きっとあんな姿を見せてしまったから寂しくないようにってしてくれているんだろう。


でも私には不安があった。


「結衣さん、今日はショッピングモールでも行ってみませんか?」

「宇佐美くん、あの……誘ってくれるのは嬉しいんだけど宇佐美くんの家は大丈夫?

親御さん心配しないかなって」


「そんなに遅くないので大丈夫ですよ。8時には家に帰ってますし」


そういうものなのかな?

門限もなければ遊ぶ方法すら知らなかった私は世間一般のことが分からない。


迷惑かけていないといいんだけど……。


最近宇佐美くんと一緒にいることが当たり前のようになってしまって

夜ひとりで過ごすのは余計寂しくなってしまった。


慣れてはいけないってずっと心に言い聞かせてたのに、やっぱりは一人は寂しくて。