すると、宇佐美くんは真剣な眼差しで私を見つめた。


「宇佐美く、」

「結衣さん、俺……」


外からヒューっと音がする。

それは文化祭終了を告げる打ち上げ花火であった。


打ちあがった花火はドン、という大きな音と共に、花火を咲かせる。


キレイ……。
そう思った瞬間、宇佐美くんは言った。



「あなたが好きです」