「うっ、分かった」

車椅子を押され進むと大きなお屋敷だ。

「蓮、ここに住んでるの?」

蓮「ああ」

蓮はドアの前に立つ。

開けた瞬間。

?「蓮!おかえり!」

綺麗な女の人が蓮に抱きつく。

蓮の彼女さん?私、いちゃ行けないよね?

蓮「母さん、離れろ!」

?「だって全然帰ってきてくれないから」

えっ、お母さん?この若い人が?

蓮「母さん、紹介する巫綾。」

母「あらっ、蓮の彼女さん?蓮のお母さんの一ノ瀬紗南です。紗南って呼んでね」

「えっ、お母さん?」

母「ちょっと私老けたかしたら?」

「いえっ!あまりにも綺麗でしたので、蓮の彼女さんかと。私は、巫綾です。今日からお世話になります」

母「あらあら、どうやったら俺様な蓮にこんな純粋な可愛い子ついてくるのかしら」

蓮「母さんは無視して行くぞ」

蓮は私の車椅子を押して進む。

蓮「次に俺の父に会う、ちょっと気難しいが綾なら大丈夫だ」

そう言われ、内心焦る。

蓮のお父さんに悪い印象が残ったらどうしよう。

「分かった」

心配をよそにそう返事をした。

「トントン」

?「なんだ?」

威圧的な低い声。

蓮「蓮です」

?「蓮か、入れ」

蓮「はい」

?「その子は誰だ?」

「巫綾です。今日からお世話になります」

?「蓮、お前は良いのか?」

蓮「はい」

?「綾ちゃんと言ったな、ここに踏み入れたら覚悟が必要だ」

「はい、蓮は私を笑顔にしてくれると言ったので蓮について行きたいです」

?「はははっ、良く分かった。俺は一ノ瀬純平ーItinose,zyunpeiー。今日からよろしく」

声も少し高くなり、温かい声になった

「よろしくお願いします!」

蓮「じゃあ、行くぞ」

「うん」

部屋を出た。

そのまま蓮は何処かに向かった。