二人は同じ学科と言っても普通科に通っている
秋斗は将来なにがしたいのか、何になりたいのがまだ考えていなかった
"あの頃"が楽しすぎてずっとそれが続けばいいと思っていたくらいだからだ
「あ、あの!志麻くん!」
「……ん?」
秋斗は声を掛けられ振り返るとそこには別の学科に通う女子生徒がいた
秋斗は面識もなく話すらしたことがない
つまり初対面なのだ
「お、お話が…」
「はあ…」
女子生徒からの申し出に少々困り気味の秋斗
これから各学科での授業が始まるのだ
「お昼に裏庭に来てください!私待ってます!じゃ!」
それだけ言うとその子は止めるひまもないほど早足で立ち去る
まるでよくあるシーンの光景だ
早瀬はため息を付いた秋斗を言う
「……昼行ってやれば?話くらいいいって」
「まあ、そうだけどさ…」
「もしコクられたら正直に言ってやれよ。お前のいまの気持ち」
「そうだな」
昼間に呼び出しで話がある、なんて高校時代にもあった
さっき早瀬が言ったように告白されるような話ならハッキリ言おうと…
大学に通い始めてからも女子生徒からの告白が絶えない秋斗だが全部断っている
「なんかデジャブ感じる…」


