「ん、ありがとう」
そう言われて少し心が楽になった気がした
創汰に言われるのと八尋に言われるのとちょっと感じ方は違うがトゲがなく安心する感じがした
「さ、帰ろうぜ?」
「そうだね」
帰ろうとしたときに「千咲?」と創汰の声が飛んできた
二人はてっきり帰ったのかと思っていた人物にびっくりしていた
「創汰…?先に帰ったんじゃ…」
「あ、いや…先生に用事あって。終わったから帰ろうと思ったときに二人とも居たから…」
創汰も二人一緒に居たのにびっくりして言葉に詰まった
千咲も八尋も先に帰ったとてっきり思い込んでいたからだ
すると八尋は気を利かせて「オレ先に帰るわ」と言い出す
「え?八尋くん?」
「おいっ…」
八尋は創汰が来たなら千咲は心配は要らない
そう思って歩き出す
「じゃね、千咲ちゃん。創汰も明日な」
「ん、ああ…」
「さっきはありがとう!明日ね」
千咲のお礼にヒラヒラと手を振る
後ろ姿を見送ったあと「さてと…」と創汰が言い出す
千咲はまた心配かけちゃったかなとそっと彼を見る
「八尋となんかあったのか?」
「さっき…めまいした時に助けてもらっちゃって」
「貧血か?最近忙しいんだろ?」


