おもちゃ売り場についたあたしたち
竜也が降ろした途端
あたしの後ろに隠れてしまった
「秋ちゃん?」
「やぁ」
やだ?
何が嫌なの?
「ここ、やぁ」
ここ、や?
「なるほどね」
「ここちゃんいてあげるから、一緒にいこ」
それでも首を横に振ってしまう秋ちゃん
どうしたんだろ?
「秋ちゃん。おいで」
竜也?
そう言って、また抱き上げてくれた竜也。
いろいろ見て
「あきちゃ、これぇ」
そう手を伸ばす先にあったのは、兎のぬいぐるみ
「これ?」
「あいっ」
兎のぬいぐるみを気に入った様子
「竜也みてて。あたしこれ買ってくる」
「優翔のは、俺が出すから」
ふふっ
さすがパパ。
そう言って、レジで会計を済ませて
プレゼント用にラッピングをしてもらった
兎のぬいぐるみ
ご満悦の模様
「ごめんっ
待った?」
「ぜーんぜん」
よかったと言ってくれる心菜。



