◆企◇ ホワイトチョコレート


「翔琉はさ、あたしの気持ちなんてわからないよ」

本当は分かってほしいよ?

「なら、俺の子の手を振りほどいてみろよ」

ギュウと握られた腕を上げられたら

「痛いっ
離してよっ」

「ほらな」

パっと放してくれた手

「お前、こんな風になりたくなかったらあきらめるんだな」

あきらめるもんですか

絶対にあきらめてなんかやらないんだから

「翔琉。なんで、あそこにいるってわかったのよ」

「あの女の声だよ」

え?

「美夏?」

「あいつの声をあの店で前に聞いたんだよ」

え?

翔琉も行ったことあったんだ

「だからだろ」

そうなんだ

それを聞いて
また、落ち込みそう