「翔琉はさ、あたしの気持ちなんてわからないよ」
本当は分かってほしいよ?
「なら、俺の子の手を振りほどいてみろよ」
ギュウと握られた腕を上げられたら
「痛いっ
離してよっ」
「ほらな」
パっと放してくれた手
「お前、こんな風になりたくなかったらあきらめるんだな」
あきらめるもんですか
絶対にあきらめてなんかやらないんだから
「翔琉。なんで、あそこにいるってわかったのよ」
「あの女の声だよ」
え?
「美夏?」
「あいつの声をあの店で前に聞いたんだよ」
え?
翔琉も行ったことあったんだ
「だからだろ」
そうなんだ
それを聞いて
また、落ち込みそう



