「祐樹(ゆうき)、お待たせ」

「おっす」

いつもの休日。
一人暮らししている祐樹の最寄り駅で待ち合わせして、祐樹の家へと向かう。

付き合ってもうすぐ半年。
ほぼ毎週行っている祐樹の家までの道のりは、もう慣れっこだ。

「……ねえ、祐樹」

「ん?」

「手、繋ぎたい」

私がそう言うと、祐樹はそっぽ向いて。

「うん」

少し恥ずかしそうに、私の手を取る。
そんな祐樹をみて、私はクスクス笑いながら、祐樹の手をぎゅっと握った。