「……っ……郁人!!」 あたしは郁人を突き飛ばした。 「な、何…!?何でこんな…。 あんた彼女いるでしょ!?」 「許せねぇんだよ。達巳が。 それに…お前だって可哀想だ」 「ど…同情とか、慰めとか、いらないから!」 「違う!!」 視界が、九十度回転した。 郁人があたしを押し倒したんだ。 「…俺は……紗羽子が大切で…」 “大切”… 今のあたしにとって、それがどんなに嬉しい言葉だったか…。 あたしは、抵抗することなく、郁人の愛撫を受け入れた。 .