それに今は蓮よりも彼の方が気になっている。
彼は今、どこで何をしているんだろう。
用事ってなんだろう……。
って、もう彼のことは考えないの!
「はぁ……」
ねぇ、神様?
私、蓮のことを諦めることができたよ。
だからもう、私を傷付けることはしないでね。
私はまた、心の中で神様に語りかけていた。
もうこれが癖になっていた。
自分の不幸を神様のせいにしていた。
そうすることで心を落ち着かせていたんだ。
私はなかなか人を頼ることができなくて、悩みとかも打ち明けることができなくて何もかも1人で抱え込んでしまう性格だった。
それが原因で夏美ちゃんとはこんな事になって。
もっと夏美ちゃんを頼っていればこんな事にはならなかったのかな?
私には何が正しくて何が間違いなのかなんて、全然分からない。
だけど今日、夏美ちゃんとまた笑い合えるように私は勇気をだして全部伝えるんだ。