明音ちゃんが席に戻ると次々に騒ぎ始める女子達。 「え〜っ、ずる〜いっ! あたしとも遊んでよ〜!!」 「うちとも遊んで〜!!」 そんな言葉が飛び交う中、蓮はその女の子達を優しそうに見て…… 「また今度な」 そう言った。 私にも見せたことのない表情で……。 こんな幼馴染み、私は知らない。 私が知ってる、大好きだった蓮はもういない。 蓮は変わってしまったから。 あの時の蓮はもう、どこにもいないんだ……。