今思えば、嵐のような彼女だった。


今日の出来事が一瞬のように思える。



これが、俺と彼女との出会いだった。



これから知る彼女の想い、そして悩み……。



それはとても辛くて……、俺だったら1人で抱え込めなかっただろう。


だけど彼女はそれをずっと、たった1人で抱え込んでいたんだ。



俺はそんな彼女を思うと、放っとくことはできなかった。



だから、そばにいて支えたいと思った。





それがある人物が考えた嫌がらせの1つで、そのために俺が利用されていただけだとも知らずに……。