はぁ……、だめだ……。
頭の中で必死に整理しようするけど上手くまとまらなくて何も考えたくなくなってきた。
─────────────────
かなりの時間、私は保健室のソファで頭を抱えていたと思う。
その証拠に……
「あなた、凄いわね。
何もしないでお昼まで過ごすなんて」
いつの間にか、昼休みになっていたらしい。
嘘でしょ……?
もう、お昼だなんて……。
信じられなくて、しばらく座っていたら……
ガラッ……
「氷菜、いる?」
夏美ちゃんが保健室に入って来た。
「夏美ちゃん……どうして……」
分かったの……?
そう聞こうとしたけど、やめた。
後ろにいた人の顔を見てその答えはすぐに分かったから。
「翼くん……」
夏美ちゃんの後ろで申し訳なさそうに微笑む翼くんの姿が見えた。
あぁ、そっか……。
A組の教室の前だったから知ってて当然だよね。