電車を降りて、ホームを見て
私は固まってしまう。
先程の星ヶ丘駅とは違って
学生なんて1人もいなかった。
その代わりに、様々な色をした頭の····
いわゆる不良に当たる人達がたくさんいた。
なるべく、目を合わせないようにして
駅のホームから出た。
あの人達の前を通るのはとてつもなく怖かった。
とりあえず、声をかけられなくて良かった。
「これから、どこに行こう····」
ここまで来たはいいけど
蒼空くんの家とか知らないし
行きそうな所も知らない····。
手当り次第探したいところだけど
ここには不良がたくさんいるから
不良に絡まれる、なんてこともある。
それは怖いから嫌だ····。
でも、このまま立ち止まってても
仕方がないのでとりあえず歩き出した。