学校を飛び出してからもう1時間が経つ。


けど、蒼空くんはいまだに見付けられていない。



本当に、どこにいるんだろう·····?



「もしかして、隣町にいるのかな?
蒼空くん、そこに住んでるみたいだし····」



どうしようか悩んだ結果、隣町に行くことにした。


この時間の駅は高校生で賑わっていた。


ちょうど、帰りの時間だから人も多い。


私は△△町行きの電車に乗って
お母さんに一言メールを入れておいた。


『帰り、ちょっと遅くなります。
蒼空くんに大事な話があるから
△△町に行ってきます』


お母さんに心配かけないためにちゃんと伝えた。




頭の中で、蒼空くんに会って何を伝えるべきか
逃げられた場合どうすればいいか·····など
考えをまとめていた。







電車で30分揺られて
気が付けば隣町の△△町に着いていた。