「ここまでしても俺の恨みはまだ
晴れていなかった。
だから、最後に計画していたことも
実施しようとした。でも、俺に彼女が
出来たことでそれは阻止された。
こんな俺でも好かれるんだって····
心の中の黒いものがなくなった気がした。

だから、許される事じゃないのは分かってる。
それでも、氷菜ちゃんたちの関係を壊して
しまったことをどうしても謝りたいんだ」



「翼くん······」



翼くんがそこまで思い詰めていたなんて····



「ごめん!!
蓮と氷菜ちゃんの関係を壊して、
邪魔して、本当にごめん!」



「もう、いいよ·····翼くん。
謝ってくれてありがとう。
私と蓮はもう元通りに戻れたから
そんなに思い詰めないで。
それに、蒼空くんのことも·····。
翼くんの影響もあったのかもしれない。
でも、私は私の意思で蒼空くんに恋をしたの。
だから、気にしないでね」



そう。

これは、自分で選んだこと。


私は、蒼空くんが好き。


誰にも渡したくないくらい大好き。