「それ、キスマークだよ?
·······昨日、誰かと何かあったの?」
夏美ちゃんが眉間にシワを寄せて聞いてくる。
「えっと······」
答えようかどうか迷ったが隠し事はしたくないから
昨日、公園で蓮にされたことを全て話した。
そして、さっきの蒼空くんのことも話した。
急に帰ってしまった理由を夏美ちゃんなら
分かるかもしれないと思ったから·····。
全て話し終えると、夏美ちゃんはポツリと
「なるほどね····」とだけ呟いた。
やっぱり分かるんだ·····。
私はそんな夏美ちゃんに感心していた。
そして夏美ちゃんはひと息ついてから
「そのキスマークだけ見て思うことは
蓮と、その······」
夏美ちゃんの言葉が詰まる。
蓮と·······何だろう·····?
私はドキドキしながら夏美ちゃんが放つ
次の言葉を待った。