温め終わったハヤシライスを運んで
リビングまで来た氷菜。



「はい。私、蒼空くんのこと起こして来るね」



「蒼空の奴、まだ寝てんのか?
俺はお腹すいたし、先に食べてるな」




氷菜は俺の言葉に頷いて2階へと行った。






ハヤシライスを食べながら
今日のこの後の予定を考えた。




久しぶりに氷菜と出かけたいな·····。





そう思った俺はスマホでテーマパークを探した。





調べていると可愛らしい
ペンギンの写真が出てきて

ペンギン好きな俺はすぐにでも水族館に
行きたい気持ちでいっぱいになったため

3人で水族館に行くことにした。








早速、支度を始める。



歯を磨き始めたところで
氷菜が2階から降りてきた。



「氷菜、蒼空は起きたのか?」



歯を磨きながらそう聞いた。



「うん、起きたよ。
たぶん、すぐに来ると思うよ!」



「2人がご飯食べ終わったら3人で
出かけるから支度しといて」



早速、今日の予定のことを伝えた。




氷菜の瞳が輝き始める。



慌ててご飯を食べている様子が見えた。



少し遅れて蒼空が2階から降りてきた。



蒼空にも今日の予定のことを話した。



「蒼空、これから出かけるから
早くご飯食べちゃってくれ」



「俺、朝はいらないから····」



「じゃあ、着替えて来て」



「·····分かった」



そんなやり取りをした後

氷菜に目を向けるとメイクを始める所だった。