しばらくして



「········蓮?」



氷菜がリビングに来た。



俺はその声に振り向いて




「あっ、氷菜、おはよ」




笑顔でそう言った。




「おはよう。何時に起きたの?」



氷菜がそう聞いてくる。




「うーん····8時くらいかな」



「うわぁ·····相変わらず、すごいね」



氷菜が感激している。



「中学の時の部活の余韻が残ってるだけだよ」




その頃を思い出しながら言った。





「それでもすごいと思うけどなぁ····」





そう言って台所に行く氷菜。



そういえば、まだ何も食べてないな·····。



そう思っていると



「蓮、ご飯とか食べる?」



丁度いいタイミングで氷菜が聞いてくる。


ハヤシライスって、まだ残ってるかな·····。


なんて思いながら


「そういえば、お腹空いたかも。
昨日のハヤシ、まだ残ってる?」



そう聞いてみた。






しばらくしてから




「えっと、いま温めるから少し待ってて」



氷菜からの返事があった。



たぶん、作る気満々だったんだろうな。




そう思いつつ



「ほーーい」



軽く返事をした。







氷菜のそういう、少し抜けている所も

俺は好きだった。