「なるほどねー······。
氷菜はその人のこと、好きなの?」
突然の質問だった。
驚きが隠せない·····。
だけど、正直、まだよく分からない。
話したり、蒼空くんの行動を見ていると
ドキドキするし、妙に緊張しちゃうし····。
でも、蓮のことも気になってて····
「あたしは、恋についてはまだ分からない。
だけどね、1つだけ言えることは·····
ぼーっとしている時にふと、頭から離れない人が
本当に好きな人だってこと」
頭から離れない人が本当に好きな人·····。
もしそうなら、私の好きな人は──
「あたしもその人には助けられたし手伝うよ」
「夏美ちゃん〜っ!」
優しい夏美ちゃんに抱きつく。
「あー、もう!早く決めちゃうよ!」
照れているのかそう言って
アクセサリーを選び始める。
私も蒼空くんのことを想いながら
似合いそうなネックレスを探した。