3階に行く途中に見付けたこの水族館の
案内地図を確認する。
3階にはアクセサリー屋やペットショップが
あることが分かった。
蒼空くんは何で3階に行こうと思ったんだろう?
そんな疑問を頭に浮かべながら
私は急いで3階へと向かった。
3階に到着すると
キラキラした光景が目に飛び込んできた。
ネックレスやピアスなどのアクセサリーが
ずらーっと並んで輝いていた。
辺りを見回すけど、蒼空くんの姿はなかった。
私は近くにいた店員さんに蒼空くんが
来ていないか尋ねてみた。
「色白の男の子、見ませんでしたか?」
こんな聞き方で伝わるかな····?
少し心配だったけど、どうやら伝わったみたいだ。
「その人なら、テラスにいるよ」
「あ、ありがとうございます」
お礼を言ってテラスに向かおうとした所で
足を止める。
そして、並べられたアクセサリーを眺める。
「蒼空くんにプレゼントしようかな·····」
そう呟いていた。
もちろん、このネックレスをくれたお礼が目的。
だけど、少しだけ·····
少しだけ、特別な意味もあるんだ。
それが私の“蒼空くんへの想い”なのは
今は誰にも言えない、私だけの秘密·····。