──1時間は経っていたと思う。



結構激しくなってしまい、疲れ切った
萌奈ちゃんはそのまま眠ってしまった。






萌奈ちゃんは初めてだった·····。





初めての相手がこんな俺でごめん·····。



心の中で隣で眠っている萌奈ちゃんに謝った。





「はぁ、なんか馬鹿らしくなってきた」




蓮への復讐のつもりでやっていたけど
俺を好きになってくれる人はいるって分かって

俺はある決意をした。




もう、恨みを晴らすのはやめる。



今ある幸せを手放さないためにも───。




そう決意して、俺は萌奈ちゃんの額にキスをした。






「こんな俺の彼女になってくれる·····?」




眠っている萌奈ちゃんにそんな問いかけをする。



ギュッ──



その問いかけに答えるように萌奈ちゃんは
繋いでいた手に力を込めた。






俺に彼女ができた。





今度は絶対に手放したりしない。