展望台で夕日を眺めていると
神崎からのメールが届いた。
《今日のお礼がしたいから
例の公園まで来てくれるか?》
断る理由もないから《分かった》と送った。
あっ、そういえば····
「あいつ、仲直りできたかな····」
まぁ、たぶん、できたと思うけど。
あれだけ強い想いを持っているんだから
必ずできるはずだ。
ご褒美として何かあげようかな····。
でも、何がいいだろう?
あっ、第一印象はオレンジだったから
それにちなんだヤツにしよう。
そんなことを考えて歩いていたら
公園についていた。
買うのは神崎が来てからでいっか。
俺は神崎に《着いたよ》とだけ送った。
すぐに《速攻で行く💨》と返信が来た。
「ふっ····」
速攻って····
本気でやりそうで何か笑えた。