展望台で彼女と出会った日から3日後。
展望台へと向かう途中、誰かに話しかけられた。
「お前が、瀬川 蒼空か?
C組の不登校くんって噂の」
誰だ、こいつ····。
「そうだけど。
俺に何か用でもあるの?」
「俺は日高 翼。A組だ。
ちょっと頼みがあってさ。
聞いてくれるか?」
日高 翼·····。
その名前には聞き覚えがあった。
学校で2番目に人気の高い男子だったような·····。
そんな奴が俺に何の用だ?
「内容による····」
「なーに、簡単なことだよ!
公園にいる奴を励ましてやってくれ」
「·····それだけ?」
何か怪しいな····。
「そう!簡単だろ?
引き受けてくれるよな?」
「まぁ、それくらいなら····」
俺は渋々だが引き受けた。
「そんじゃ、よろしくー!」
日高はそう言い残して去って行った。
何か裏があると思った俺は後を追った。