あれから、俺は何をするにも身が入らずただぼーっと過ごした。


「蓮くん、うちと遊んで~?」


女たちは懲りずに俺に話しかけてくる。


「悪いけど、俺はもうそういうの辞めたから」


「何それっ!つまんなーい!」


女は呆れたように俺から離れていく。



ほらな。

やっぱり顔しか見てない。



これだから、女は嫌なんだよ……。



あの日以来、氷菜は学校を休んでいる。


氷菜が学校を休み始めてもう3日は経っていた。


俺は気持ちを整理するためにその日の放課後、中学の頃によく来ていた噴水のある公園に来ていた。


ブランコに座ってため息を漏らす。


俺が翼の言うことなんて聞かなければこんな事にはならなかったんだ。


悔しくて、悔しくて、堪らない……。



あの日を思い返しても、後悔しかない。



「ほんと何してんだろ、俺……」



こんな自分に嫌気がさす。