高校1年の冬、ある日の5時間目終了の休み時間


私の授業する教室はホームクラスではなく1階の教室で授業だった


だからホームクラスに戻っていた


その時、1つ上の学年が体育だったみたいで先輩方ダルそうに階段を上がっていた


私の学校は謎に体育だけ厳しい学校なんだけど勉強の方はなんとも言えないのが現状でクラスの子達は“自称進学校”と言う


私は今の現状にあまりなんとも思わないから黙ってるけどね



そんなことを思っていたら友達である久留米 雛 (くるめ ひな)に声をかけられた


雛「さっきの授業寝かけたよ」


奈那「え、寝かけたの?」


授業あれだけ面白いのになんで寝る必要があるのだろうか


雛「声に出てるよ」


奈那「嘘?!」


驚いて前を向いた途端


目の視界に入った笑っている先輩からなぜか目が離せなかった



この時思った


世の中にあれだけ爽やかそうに笑う人っているのだと





この出来事でこの気持ちに気づくとはこの時思ってもいなかった


そして、これは世で言う“一目惚れ”ってことを…