そう言って空を見上げる彼の横顔は空の水色にとけ込んでいるように見えた。
これは私が見ている長い夢なのかもしれない。ふとそんなことが頭をよぎっていった。
彼の言ってることは、やっぱり難しくて私にはわからない。
でもその思いが私の胸に響いている。
彼の思いがしっかりと私の心を掴んでる。
醍はそういうことが言いたいの?
彼が私に視線を向け目を細めた。
私・・・・・・。
この得体の知れない、吉丸醍のことが好きだ。
恋するのは恐い。
今だってしたくないって体の半分は叫んでる。
また傷付くかもしれないから。
今度傷付いたら本当に立ち直れないかもしれない。
だけど、今は醍と一緒にいたい。
そばにいれる間が例え束の間だったとしても。
彼のこの手も不変のものではないけれど、今ここにあることは確かだ。
握り続けたら、きっとそこにあり続ける。
私は彼の手をぎゅっと握り返した。
「和桜さんが心に闇を落としてること、俺に話して」
私はそう言ってくれた彼の目をしっかり見つめてゆっくり頷いた。
醍の目を見ていたら思わず涙がこぼれそうになる。
その時、突然醍の胸に引き寄せられ抱きしめられた。
彼の胸は思っていた以上にがっしりとしていて熱い。
誰かに抱きしめられたのはいつ以来だろう。
こんなにも心地よくて温かくて安心できるものだったんだ。
彼は今ここにいる。私は一人じゃないって思えた。
これは私が見ている長い夢なのかもしれない。ふとそんなことが頭をよぎっていった。
彼の言ってることは、やっぱり難しくて私にはわからない。
でもその思いが私の胸に響いている。
彼の思いがしっかりと私の心を掴んでる。
醍はそういうことが言いたいの?
彼が私に視線を向け目を細めた。
私・・・・・・。
この得体の知れない、吉丸醍のことが好きだ。
恋するのは恐い。
今だってしたくないって体の半分は叫んでる。
また傷付くかもしれないから。
今度傷付いたら本当に立ち直れないかもしれない。
だけど、今は醍と一緒にいたい。
そばにいれる間が例え束の間だったとしても。
彼のこの手も不変のものではないけれど、今ここにあることは確かだ。
握り続けたら、きっとそこにあり続ける。
私は彼の手をぎゅっと握り返した。
「和桜さんが心に闇を落としてること、俺に話して」
私はそう言ってくれた彼の目をしっかり見つめてゆっくり頷いた。
醍の目を見ていたら思わず涙がこぼれそうになる。
その時、突然醍の胸に引き寄せられ抱きしめられた。
彼の胸は思っていた以上にがっしりとしていて熱い。
誰かに抱きしめられたのはいつ以来だろう。
こんなにも心地よくて温かくて安心できるものだったんだ。
彼は今ここにいる。私は一人じゃないって思えた。



