ひと夏の恋をキミと

「あっちのホームだな。
姫奈、行くぞ。」


もう一度差し出された手に
ゆっくりと自分の手を重ねた。



電車に乗ってからも
その手が離されることはなくて
手汗が気になって仕方なかったけど、
電車の中はクーラーが効いていて
少しだけ体温を下げてくれた。





---数十分後
目的の駅に着いた。


ここはこの辺りで一番栄えてる街。
ショッピングモールに映画館、
おしゃれなカフェや
今日の目的の水族館まである。


愛美と一度だけ来たことがあって、
その時から水族館には
行きたいと思ってたんだよね。


まさかこんな形で叶うとは
思っても見なかったけど…。


「見ろよ!すげー!」