ひと夏の恋をキミと

その妖艶な笑みに耐え切れず


「や、やっぱりいい!」


後ろへくるっと向いた。


すると陽輝は


「なんでそっち向くんだよ。」


いとも簡単に私をまた元の方へ
向き直させて


「気になる?俺の元カノ。」


今度は真剣な面持ちで尋ねてきた。


陽輝は使い分けが上手いと思う。
私が素直になるように
誘導されているみたい。


そんな風に聞かれて、
思わず小さく頷いてしまった。


私の反応が満足だったのか
へへっと笑って、


「言っとくけど、
俺の初恋はつい最近だからな。
一目惚れだ。」


「う、うそだぁ~…。」


絶対ありえない。


「だって、今まで彼女、いたでしょ?」